2つのクツ

昔、玄関先で
僕の新しいクツと
母親の古くて
ボロボロのクツが
並べてあったとき
僕はそこで
何か大きいものを
母親からもらいました

『くずかごの中の詩』より
(庭田忠正、都立代々木高校)

プレゼントされて一番嬉しいものは、その人の気持ちです。

正しい道

右の道を行った方が正しいのだろうか?
それとも左の道を行った方が正しいのだろうか?

正しい道とは右へ行っても、左へ行っても正しくなる道のことである。

戦い

好きな人をほのかに想う
子供はたおやかに育てる
自らはしなやかに生きる

夕焼け空の下で、今日の素敵な想いを
そっと自分の引き出しにしまい込む

そんな戦い方をしたい

 

「ほのかに想う」とは相手にアピールせず、相手に何も求めず、
ただ想っているだけで心が暖かくなること
「たおやかに育てる」とは木枯らし吹く社会の中で、
陽だまりのような家庭を作ること
「しなやかに生きる」とは突っ張りもせず、妥協もせず
“ゴメン”、“有り難う”と言いながら自分の道を進むこと

こう思うだけでなく、こう生きるとしたら、それは戦いである

永遠とは一瞬のキラメキである。

永遠とは永久に長く続けることではない。この一瞬、今日一日、今年一年を一生こころに残るようなキラメキのある時間にすることである。
永遠の愛とは永く愛することではない。今後何があろうとも一生こころに残る程、
今、深く愛することである。

人生は詩である

人生は自分が作る詩である。
だから好きな詩を書く。
だから美しい詩を書く。
この詩は「言葉」ではなく、「行動」で書く。

人生は真理の探究と言うより、詩の創造である。

だって、決めたのだから・・・

人を愛するからこそ、傷つくこともある。
人を信じるからこそ、裏切られることもある。
それでも僕は人を愛し抜く。
だって、決めたのだから・・・

この会社でうまくいかないことがあるかも知れない。
この人とうまくいかないことがあるかも知れない。
それでも僕はこの道を行く。
だって、決めたのだから・・・

嫁入り道具

自分の娘が結婚するときには
「美しい自分の言葉、美しい振る舞い、そして美しい心」
を嫁入り道具として持たせて上げたい!

現実における美しい生き方というのは『強さ』が必要だと思う。
この強さは「強がらず、ありのままに、自然体になる」ことから生まれる。

自分は娘にそれらのものを少しでも持たせることが出来たのだろうか?
次女が今週結婚をする。

誇り

通路に落ちている紙屑を拾って、屑籠に入れる。
通勤途中で、道を邪魔して倒れている自転車を立て直す。
10円多かったお釣りを引き返して返す。
乱れているスリッパをそっと揃える。
議論中言い返そうと思った時、ふっと思い直して相手の話に耳を傾ける。
・・・

人に言うほどの事ではないし、ましてや自慢などは決して出来ないが、
ちょぴり自分の誇りを高めていく行動はいい。
いつでも私だけは私の行動の全てを見ているのだから・・

まぁ いいか!

悩みや問題を解決する最上の方法は、その問題を正しく解決することより問題そのものをなくしてしまうことである。
自分の悩みや個人的問題というのは、うまくいかないときの焦燥感や人に悪く思われているのではないかという不安、所有欲や妬みなど自分の心が生み出している幻想によるものが多い。人生はそう簡単にうまくいかないものだし、人は皆違うし、自分もそう簡単には思うとおりに出来ないものである。
「まぁ いいか!」、「いろいろあるさ!」
ありのままに受け入れて、相手や周囲の全てに対して感謝の気持ちを持てればほとんどの悩みというのは解決してしまう。あとは逃げず、避けず、やるべき事をやるだけである。

問題点を鋭く捕らえて指摘するより、大きく構えて些細な問題は包み込んでしまう方が上である。
「鋭いのは一流、鈍くなって超一流」